65歳以降の年金受給額を増やすには
- 厚生年金を納め続け、納付期間や額をもとに増やす
- 受給を繰り下げて、加算率を上げる
- 上記2つの合わせ技
となります。
加入期間の影響は?
2021年8月現在、65歳以降の場合でも、70歳になる直前まで厚生年金に加入することができるので、特に国民年金+厚生年金の加入期間が480ヶ月に満たない人は、加入できていると良いです。
求人も、職種に偏りはありますが社会保険(厚生年金)加入可能なケースも多いです。ちょっとずつ働くのも良いかもしれませんね。
公的年金の受給繰り下げの影響は?
老齢基礎年金や厚生年金の受給開始年齢は、原則満65歳からですが、満60歳~70歳の間で、受給開始時期を繰り下げ(繰り上げも)することができます。
受給を満65歳から繰り下げることができるのは、年金を受け取る権利が発生するまでの間などの手続きがありますが、このあたりの詳しい部分はが知りたい方は、年金事務所などに相談してください。
ここでは、老齢基礎年金、厚生年金共に「繰り下げ期間1年間あたり8.4%」、2021年8月時点では最大5年間、42%まで受給額を増やすことができる。という事が重要です。
なお、2022年4月からは、75歳まで上記の割合で(実に、繰り上げたら84%増し!)となります。
いくつかパターンを考えてみる
私のねんきんネット加入データをもとに、前項での加入期間を延ばしたり、受給開始時期を繰り下げるケースをもとに、下記の4パターンで試算してみます。
- パターン1:65歳から年金を受取りながら66歳まで厚生年金に加入していた。
- パターン2:パターン1と受け取り時期が同じで、70歳になるまで厚生年金に加入。
- パターン3:70歳まで年金受給を繰り下げ。かつ70歳まで厚生年金に加入。
- パターン4:受給開始年と厚生年金加入期間は同じだが、報酬は20等級。
私のケースで簡単にまとめると
パターン | 基礎年金 | 厚生年金 | 合計額 |
---|---|---|---|
パターン1(65歳から受給,66歳まで加入) | 55,856 | 60,111 | 115,967 |
パターン2(65歳から受給,70歳まで加入) | 55,856 | 63,138 | 118,944 |
パターン3(70歳まで受給繰下げ,70歳まで加入) | 79,315 | 87,511 | 166,826 |
パターン4(パターン3かつ報酬多い) | 79,315 | 96,513 | 175,828 |
参考(65歳から受給,65歳まで厚生年金加入) | 55,856 | 58,031 | 113,877 |
考察
基礎年金の加入期間が増える効果は大きいです。参考とパターン1の比較では、加入期間が1年延びることによって満額支給になりましたが1年だけで月約2,000円も受給額が増えます。
パターン1と2では、受給可能額が月約3,000円増加していますが、年金加入期間は4年間増えているので、増加率と考えるといまひとつかもしれません。
パターン2と3では、受給開始時期を5年間繰り下げたことにより、実に月5万円近い増加が見込めます。
パターン3と4の違いは報酬額の違いですが、受給額は1万円にも満たないです。厚生年金として納付額が約3倍ですが・・・。
パターン3,4ですと一人で月17万円近く年金を受け取れるので、老後2,000万円問題の解決に大きく近づきます!
年金受給を遅らせる間の生活費を、インベスターズトラストで補う
年金受給開始年齢を遅らせる作戦を取る場合、60歳以降の収入減少に対応する必要があります。この部分を埋め合わせるために、従来であれば退職金、最近ではNISA、iDeCoなどを使う方法があります。
私も考えましたが「受け取り方」という点ではITAなどの海外投資信託型の金融商品が望ましいと思います。
またその際のIFA(代理店)は、素性がはっきりとしていて、対応が素早く丁寧で信用できる業者が良いと思います。
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