皆さんは「FIRE」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
FIREとは?
「FIRE」とは、Financial Independence , Retire Early (経済的に自立し、早く引退しよう)の頭文字を繋げた米国発祥の言葉です。
仕事に縛られず自由な時間を増やしたい、好きなことをして過ごしたいなどの目的から、定年退職を迎える前に退職をするライフスタイルに関心が高まっています。早期引退や早期退職というと、富裕層の悠々自適な生活をイメージするかもしれませんが、FIREは少し異なります。
厳密な定義はありませんが、出世と引き換えに60歳までの時間を会社で捧げて過ごしたり、一生遊んで暮らせる大金を稼ぐことを目標にするのはなく、給与収入の大半を貯蓄や手堅い投資にまわし、生活費を最低限まで絞りこんで早期のリタイアを目指すといったイメージの言葉です。
質素な生活でも良いから、若いうちから自由になりたいという考え
FIREの支持者はマイホームやマイカーに強い憧れを持たず、自分の生活や家族との時間を優先してシンプルに暮らしたいと考える従来の価値観に縛られない米国のミレニアル世代(1981~96年生まれ、2000年代に成人や社会人となる世代)の人たちです。
元々は米国で注目された考え方ですが今ではグローバルな広がりを見せており、ニューヨークタイムズやBBCなどのメディアで取り上げられ、日本でも本が発売されたり、雑誌で特集が組まれたり、関心が高まっています。日経マネーの2021年個人投資家調査投資では、投資をしている会社員の投資目的の2位に「早期リタイア」がランクインしており、年齢が若くなるほど投資目的が早期リタイアの比率が高まっています。
次回は具体的に早期リタイアするためにはいくらの資産が必要なのか、FIREコミュニティでの考え方を紹介したいと思います。コロナウイルスの蔓延もありリモートワークが以前よりも推奨されたり、フリーランスとして働く人が増えたりと勤務形態の多様化が進んでいる中、自分の働き方や人生設計を改めて見直している人も多いと思いますので、参考にしてみてください。
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