NISAの制度変更について。今のうちに開設だけでもした方が良い?

 NISA(ニーサ)とは?

 

皆さんはNISA(ニーサ)という言葉を聞いたことがありますか?NISAとは少額投資非課税制度のことで、通常は約20%の税金がかかる投資で得られた利益が、非課税になる制度のことです。

導入の背景には、2013年で有価証券の譲渡/配当利益の税率が約10%だった特例が終了したということもあります。

成人向けだと、主に2014年に家計の安定的な資産形成の支援と家計からの成長資金の供給拡大を目的に導入された「一般NISA」、2018年に追加された「つみたてNISA」の2つの種類があり、どちらかを選択して投資をするのですが、このNISA制度全体の変更が2024年に予定されています。今回はこの変更点について簡単に説明したいと思います。

2024年の、NISAの変更点。

一般NISAは、国内・海外の上場株式や株式投資信託、REIT等に年120万円まで投資可能で、最長5年間は利益が非課税になる制度です。一方つみたてNISAは一定基準を満たした投資信託やETFに年40万円まで投資が可能で、最長20年間は利益が非課税になる制度です。つみたてNISAは非課税も長く、少額から始められることから投資初心者の方にもおすすめと言われています。

現状では一般NISAは2023年まで新規投資可能な制度だったのですが、2024年からは「新NISA」という2階建ての制度になり、投資可能期間が2028年までと5年延長されることになります。1階部分では投信などのつみたてNISA対象商品に投資が可能、金額は年20万円までになり、買い方は積み立てに限定されます。

2階部分は現行の一般NISAと同様の商品に年102万円まで投資が可能で積み立てで買っても一括で買ってもかまいません。この2階部分の非課税枠を使うには、原則1階の投資枠で積み立て投資をすることが前提となります。(従来の一般NISA利用者や株式投資経験者は2階部分だけの投資も可能。) 今よりも複雑になる印象ですね。つみたてNISAは現状では2037年まで新規投資が可能でしたが、2024年からは5年延長され2042年まで新規投資が可能になります。

 

なので、NISA自体早いうちに契約だけでもしておくことを推奨します。また、特に若ければ若いほど、資産運用に費やせる時間が長いのでうまく行った時のリターンが大きい商品を扱う証券会社などに開設した方が良いと思います。

コメント