預貯金だけで大丈夫?インフレになると相対的な価値が薄まりますが。

預貯金で資産形成はやめましょう?!

前回は資産運用のために重要な「心構え」の話をさせていただきました。今回も資産運用を始めるうえでやらなければならないことを紹介させていただきます。それは「銀行預金をやめること」です。

もちろん、全てを資産運用に回してしまうと、いざという時に支払うお金が無くなってしまうので生活防衛資金(収入が途絶えてもしばらく生きていけるだけのお金)は用意しておきましょう。

30歳前後の独身の方なら100~200万、40歳前後の方なら年収の4~5割程度の蓄えがあれば大丈夫だと思います。

国債残高は増加の一途を辿っています

少し話は変わりますが、皆さんはニュースや新聞で「日本政府の国債の発行高が〇〇兆円になりました!」という話を聞いたことがあるでしょうか。

国債発行とは国が借金をすることと思って下さい。その借金をするために発行する債券のことを国債と言います。要するに借用書のようなものですね。国の収入よりも支出が多い場合はその差を穴埋めしなくてはなりません。そのために政府は国債を発行して必要な資金を調達するということです。

 

しかし、今の日本のように「毎年足りない分のお金は国債を発行して調達すればいいや」というような考え方は非常に危険です。この考え方が続くともしかしたら皆さんの銀行預金にあるお金がただの紙切れになってしまうかもしれないのです・・・。

国債の考え方をもう少し深掘ると、まず借金をイメージしてみて下さい。借金には利息がつきます。国債の場合は「利回り」といいますが、この利回りを狙って投資家が国際を購入し、国から利益を分けてもらっています。実際に2019年度の国家予算で見てみると、約101兆円のうち金額で23,5兆円が「国債費」という項目です。割合でいうと23%にもなります。

国債費の中には償還(元本の返済)のいまための資金が約14兆円含まれていますので、それを引いた約9兆円がこの利回り(利息)の支払いにあてられているということです。割合にすると予算の約10%になりますね。要するに借金と利息の支払いを借金で賄っている状態です。

もしインフレが起こったら・・・

専門家の中には「まだこれから国債を発行しても大丈夫だ」という方もいます。確かにバブル崩壊後長年にわたりデフレ、低金利の時代が続いているのでまだ表面化してきてはいませんが、今後インフレが起こり金利が上昇していけばそんな悠長なことも言っていられなくなるはずです。なんとなくこのまま財政赤字が積み上がっていくのは非常に危険な状態であることはイメージいただけたかと思います。

次回はではそもそも国債は誰が買っているのか、預金とは何の関係があるのかをお話しさせていただきます。

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